図書館の出口付近におかれたリサイクルコーナーの片隅に、懐かしいピンク色の装丁の本が二冊並んでいました。
「『世界少女名作全集』かぁ♪」
このシリーズの『アルプスの少女』と『赤毛のアン』を本屋さんで買った子供の頃を思い出し、懐かしさに思わず手に取ってみるとオルコットの作品でした。
オルコットは、有名な『若草物語』ですら斜め読みだった私。
「そういえば、モンゴメリはオルコットが好きだったんだっけ」
モンゴメリつながりで興味が湧いたので、『美しいポリー』と『風の中のポリー』の二冊とも持ち帰りました。
家に帰ってさっそく読み始めると、最初の数ページでいきなりビックリ。
「ええっ!それで、ほく、ひとりでいって、一ども会ったこともない女の子を、家までつれてくるのかい?」(p.3)
トムは、いつも、心の中で、女の子なんて、いないほうがずっといいと考えていたのです。(p.4)
女の子が苦手な少年トムが、駅に主人公の女の子・ポリーを迎えにいく筋立ては、まるで『赤毛のアン』のマシューではないですか。
おまけにトムは赤毛で「にんじん」と呼ばれているし、彼の妹の名はモンゴメリと同じ名の「モード」。
主人公のポリーは、ラテン語を「すらすらと、読」めてしまうところも、「あっさりとかざりけのない服」を着ているところも、実は心の奥でトムの姉が着ているように「ふわふわしたかざりや、レースをつけたいと思ったり、かざり帯のむすびを、もっと大きく、はでやかにしたいと考え」たりしているところもアンに似てる!
いつもは周囲を明るくする太陽のようなポリーが
「(日記の)絵を見たついでに、日記を読んで、あたしのおくり物を笑って、それをみんなモードの罪にしようとするの。そんな、ひきょうなやりかたって、あるかしら。あたし、一生あなたたちをゆるさないわ!」
と「からだをふるわせて怒り、たたきつけるように」言ったりするところも、ギルバートの頭に石盤を叩き付けちゃうアンに似ています!
トムのおばあさんが語る、物置の急な屋根からスモモの枝に手を伸ばして足をすべらし、たくさん繁った草の上に落ちて命拾いした思い出話や、アメリカの独立戦争を援助したフランスの貴族を家に迎えたときの自慢話なども、なんとなく『赤毛のアン』に出てくるエピソードを彷佛とさせます。
モンゴメリとオルコットの誕生日は一日違い。
56歳でオルコットが亡くなったときにはモンゴメリは14歳。
『赤毛のアン』のプロットは、娘時代の愛読書を下敷きにしているのかも!?






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by 風信子(ヒヤシンス)
私は中高年じゃないの?